柿Persimmon
柿は中国や日本など東アジアが原産で、ヨーロッパやアメリカには日本から伝わりました。1000種近くの品種があるといわれていて、日本全国で収穫され、古くから親しまれている果実です。柿は、大きく分けると「甘柿」と「渋柿」に分けられ、これは柿に含まれている渋味成分の「タンニン」が口の中で溶けるかどうかで決まります。溶けると渋くなり、溶けなければ甘くなります。タンニンは渋柿・甘柿どちらにも含まれていて、甘柿は、成長過程で「不溶性」のタンニンに変化するため、渋昧を感じなくなります。渋柿は、アルコールや炭酸ガスを使った“渋抜き”により、人工的に「不溶性」にしているのです。
効能
柿は、ビタミンCの含有量が日本人のよく食べる果物の中でトップクラスを誇り、風邪予防や美肌効果が期待できます。また、柿のオレンジ色には、抗酸化作用のあるβ-カロテンのほか、同じカロテロイドの一種「β-クリプトキサンチン」が多く含まれていて、発がん抑制作用があるといわれています。渋味成分のタンニンには、アルコールを分解する作用があり、さらに利尿作用のあるカリウム、酸化還元作用のあるビタミンCの効果も併せて、二日酔いに効果的なフルーツとされています。